
磁石表面処理
ボンドネオ(MQ1™) 磁石は通常、お客様への出荷前に表面処理を行ないます。代表的なMQ1™磁石の表面処理としては、電着塗装とスプレー塗装があります。ただし、特別な特性を要求される磁石や、高温や腐食しやすい環境で使用される磁石には、その他の表面処理工法も選択可能です
以下の表はそれぞれの主な特徴と、対応するオプションのいくつかをまとめたものです
貴社のご用途にとってどの表面処理が適切かなど、ご質問がございましたら当社までお問い合わせください。
表面処理の種類 | 膜厚 | 塩水噴霧試験結果 (35°C*5%NaCI) | PCT試験結果 (120°C*95RH%*2atm) | 説明 |
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電着塗装("E-coating") | ~20µm | ~100hrs | ~10hrs | 電着塗装はMQ1™にとって最も一般的な表面処理であり、均一な膜厚を確保出来る為、多くの用途に適しています。 |
スプレー塗装 | ~10µm | ~30hrs | ※(注) | スプレー塗装はMQ1™磁石にとってごく一般的な表面処理であり、腐食しやすい環境にはさらされない小さな磁石に適しています。 |
パリレン処理 | ~10µm | ~50hrs | ~170hrs | パリレン処理は水のような腐食しやすい環境で使用される用途にご使用いただけます。パリレン処理は特に塩水噴霧試験やPCT試験に対して効果があります。 |
~30µm | ~250hrs | ~250hrs | ||
浸漬 | ~5µm | ~10hrs | ※(注) | 浸漬は一般的にMQ1™磁石のコーティングとしては使用されていません。コーティングの膜厚は比較的薄く、耐腐食性はかなり劣ります。 |
ニッケルめっき("Ni-めっき") | ~20µm | ~30hrs | ~120hrs | ニッケルめっきはフル密度のネオジ焼結磁石には広く普及していますが、MQ1™磁石ではニッケルめっきと磁石との密着性が芳しくない為それほど普及はしていません。この表面処理は特定の用途にのみ使用されています。 |
※(注)これらの表面処理は良い結果が見込めない為、試験は実施していません。